2017/03/05

[健康] 閃輝暗点と発作に苦しむ方々へ

みんな多かれ少なかれ病気というものをもっていると思うんだけど、わたしも例外ではない。

歳をとってきたから、体のあちこちに痛みが走る。
疲れがとれないだの、朝までぐっすり寝むれないだの、体の節々だ痛いだの、それはいろいろある。

でもそれ以外に、わたしがずっと苦しんできたのは、閃輝暗点とそれに伴う激しい頭部発作である。

初めて発作を経験したのは、わたしが23の頃。
約30年前のことだ。

ある夜明け、きょーれつな頭痛で悶絶するほどの苦しみと痛みに襲われた。
眼の奥を中心として、顔が押しつぶされるような痛みの連続。
汗でシーツはべとべとになるほどで、激しい痛みに伴う嘔吐。

最後は、あまりの痛さに、そのピークに気を失うほど。
気を失っている間も、痛い痛い!と心のどこかで叫んでいて、神経が限界を兆す感じがつづき、地獄のような数時間だった。

最初の頃は、決まって夜明けに発作は起き、
あの頃は、病院に行っても原因がよく分からずに途方にくれた。
ある先生に、

「群発頭痛ではないだろうか」
と言われ、大きな医学辞書をめくられて、「ほらこれこれ」と指をさされたところを見ると、たしかに「早朝に発作が起き、割れんばかりの頭部発作に襲われる」という症状が似ていた。

何度か、発作を繰り返しながらも、自分の発作の原因が一体何であるのかがわからなかった。半年まったく発作が起こらない時もあれば、1か月に2度起こる時もあった。

インターネットが発達して情報が集まってくると、
自分と似た病気で苦しんでいる人たちがいるんだということに、励まされ、勇気づけられた。その人たちが書いた病気への対処や予防法などを参考に、何年かあれやこれやと対策を打ち、この病気と付き合ってきた。

わたしの一番の望みは、閃輝暗点はまだしも、その後の、この地獄のような発作をなんとか防止するにはどうすればいいのかということだった。なにを食べたらダメなのか?何を食べたらいいのか? なによりびしゃりと効く薬がないのか?


今回、わたしがこれをブログを書いたのは、
この発作を回避する薬に、ふとしたことで幸運にも出会うことができたということ。
もしも、わたしと同じ苦しい思いをしているのであれば、その薬を試してみてはどうかと思ったから。


閃輝暗点という言葉を知ったのは、45過ぎた頃か。
閃輝暗点という症状だけでも、わたしの心には大きなPTSDになっている。

ネットで閃輝暗点のギラギラしたイメージ写真や画像を見るだけでも、
胸が苦しくなる。激しい嘔吐の一歩手前に瞬時にトリップする自分を感じる。
(だから、このページではイメージ写真すら載せたくない)

最初、閃輝暗点がなぜ起こるのか分からなく、
ただ怖がってばかりの私だったが、閃輝暗点を逃げずに、目をつぶり、じっと見ていると、眼の奥の血管がばんばんに膨らんでいるのが見てとれた。

網膜の奥で、わたしの眼を構成している細い細い血管が大量に放出されたセロトニンのせいで、ばんばんに膨れ上がり、神経を強烈な力で圧迫しているのだ。なるほど。理論通りだ。

これほど眼の中でギラギラに光るほど膨張するということは、一体なんなんだろう。
ギラギラは時間とともに膨れ上がり、大きな波となって視界を奪うほどである。

このギラギラが針の先ほどの大きさでチラリと見えた瞬間、
今までなら、私はその後すべての予定(出勤も)をあきらめ、
その後やってくる地獄の発作に備えて、洗いものを片付け、タオルを用意し、嘔吐バケツをそろえたりといったことを、15分くらいの間で終わらせ、寺に入る尼の如くベッドに横になる。心は惨憺たる悲しみに襲われたまま。



でも、今は、閃輝暗点がちらりとでも起こった瞬間に、
大急ぎで、薬箱から「SG配合顆粒」を取り出し、1袋のむ。

それが1秒でも早いほうがいい。
1秒遅れれば、痛みに追いつかれる。

まるで化け物との戦いそのものである。
一秒が命とりになる。
もうあの発作は経験したくないのである。

SG配合顆粒をはじめて飲んだ日は、それが効くと思っていなかったせいか、その後、発作が起こらなかった自分にぽかーんとした。

果たしてこの薬が効いたのか、たまたま閃発作を伴わない閃輝暗点だけだったのかが分からなかったからだ。

あれから、5回閃輝暗点が起きたが、
すべて、SGをのみ、閃輝暗点が治まった後は、激しい発作は起こっていない。
あきらかに、SGはわたしに効いているということを感じて、うれしくてならない。


45を過ぎて、婦人病(子宮内膜症)を経験したわたしは、ホルモン分泌の乱高下による腹痛やはげしい低血糖による体の震えに苦しんできたが、閃輝暗点が起こるトリガーになっているものとして、これらが大きく関与しているんだということが推測できた。

ホルモン分泌の乱れ → 低血糖症状による眼球の腫れ、手足の震え → 閃輝暗点 → 激しい頭部発作

そんな流れで発作が誘発されていったのではないかと、今は思っている。

でも、3日前、夜10時に閃輝暗点が起こったのだが、
あきらかに、低血糖ではなかったことから、なにか他の原因が発作を誘発しはじめたのではなかなとも考えられる。

いずれにせよ、どの誘発原因にせよ、今のところ私の発作を防止するためにピリン系のSG配合顆粒は大きな効果を発揮してくれている。


わたしと同じ病気で苦しんでいる人に、
ぜひ、この薬の存在を知ってもらいたい。

飲むタイミングを間違わないように。
頭痛が起こってから飲むようにという人もいるが、それでは遅いように思う。
光をみた瞬間から1秒でも早く飲んだ方が効くように感じる。

市販では、セデス・ハイGが同じ配合をしているようだが、
セデスハイGだと効きが悪いということを聞く。
そこはSGのもつ頓服のメリットかもしれない。


お医者さんに行って、
「ぜひSG配合顆粒を試してみたいので処方しください」

そう言えば、2週間分処方していただけると思います。
(頓服は中毒になりやすいことから、薬事法では2週間が最長なんだそうです。じれったいですが)



あなたの発作にSGが効きますように。
祈ってます。


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