コンフェッション 友の告白 原題:좋은 친구들
監督:イ・ドユン
出演者:チュ・ジフン, チソン, イ・グァンス, チェ・ジノ
収録時間:114分
ぽすれんレンタル
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Story
友情が葛藤へ反転する犯罪ドラマ。固い絆で結ばれたインチョル、ヒョンテ、ミンス。保険営業マンのインチョルが、火災保険契約のために訪れたヒョンテの母が経営するゲーム賭博店で放火強盗事件が発生。事件の真相が3人の友情を引き裂いていく。 (詳細はこちら)
※ネタばれ注意
うーむ。
なんて評価したらいいのか。
たしかに見ごたえはあったんだけど、
監督がなにを表現したいのかが、メイキングを見ていてもわかんなかったんだよね。
ははは。あたし、頭わるすぎなのかな。
ストーリー自体は分かるの。
友達の母親が死んでしまった理由は最初から明らかにされているから。
ネタばれも何もないんだけどね(苦笑)
だからこそ、結局なにが言いたかったんだろうって思ってしまう。
演技について言えば、チュ・ジフンもチソンもイ・グァンスも場数を踏んできただけあって、すばらしい役者さんたち。
ほんとーに迫る演技ってこのことよねって思うくらい。
すばらしかった。
あと、スタッフの一つ一つのシーンへのこだわりもとても伝わってくる。
役者を縛り付けないで自由にやらせてる感じがするし、
シーンごとの躍動感、臨場感もつたわってくる。
でもね、結局、作品として何を表現したかったのかがわからない。
これって、3人の友情が壊れていくことを表現したいの?
それとも、3人の友情って最初からこんなもんだったってことを表現したいの?
友情ってこんなもんだよってこと?
わっかんないなあ・・・
最後の、雪の中の風景、ものすごく意味ありげなシーンなんだけど、
え?それで終わり~?で終わっちゃって、シーン。
あれは、ヒョンテがミンスを置き去りにして自分だけ助かろうと山小屋を抜け出してきたんだよね?でも、良心がとがめて、引き返していくんだよね?
ヒョンテはそんな自分に罪悪感をもって生きてきたかもしれないけど、あんな気持ちになるって当たり前じゃないのかしら?
だって生きるか死ぬの瀬戸際だったんだもの。
わたし的にはそれほどいけないことしたと思えないんだけどね。
でも、友情って点から見れば、たしかにまゆ唾シーンなのかもね。
じゃあ、全体の疑問として、インチョルは、ヒョンテのお母様を未必の故意すらもなく、死なせてしまったってことを、どうして正直にヒョンテに言わなかったのかしら?
あれは、たしかに保険金詐欺の要素はあっても、お母様の死亡にかんしては純粋な事故だったのだから。
友情ってことを考えたら、なおさらきちんと正直に話して謝罪するべきじゃなかったのかな?
わたしは、この作品って、
真正直だけど罪悪感をもって生きてきたヒョンテの対極に、
悪徳保険勧誘員だけど友情に厚く生きてきたインチョルって構図を押し付けられてる気がしてどうもしっくり来ないのよ。
まさか、監督は本気でこの2人を対比させたかったのかしら?
二人を勝負させるまでもないじゃない?
故意ではないにせよ、友人の母を死なせてしまってこれを正直に告白しないインチョルの行動のほうがはるかに罪が重いって感じるんですけどね。
なんだか、そこらへんが分かんない。
監督がほんとうになにを表現したかったのかが、観客なりに見えないってのが、
この映画のもやもやするところ。
最後に、良かった点を挙げるとするなら、
それはもうチュ・ジフンのいい男っぷりがうなるくらいステキでした。
「アンティーク」の時よりはるかに体が大きくなって、胸板も厚く、男らしくセクシーで、アラフィフのわたしでさえくらくらっと倒れそうになりました・・・。
だれか担架もってきてー。
ちゅ。
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