で、このDVD、まだまだ見どころはあるのだ。
パレードの部分だけど、
金日成競技場では、行事の度にオープニングでこうして巨大な北朝鮮の旗がなびくのだが、
この巨大な旗の下にいる無数の若者たちに、
ばーさんは、また涙が出ただよ。
重いのかしら。
体いっぱいを使って、一生懸命に旗を支えている。ぐわー。
若い子たちの、
腕が折れたらどうするのよ。
こんな重い旗をもたせるな。
と言いたい。
そして、わたしがもっとも驚いたのが、
こんな若い学生たちに、銃の整備と打つ練習をさせていたってこと。
なんだこれは?夢をみているのかあたし?
金日成って何を考えていたんだろうね?
良家のおぼっちゃんお嬢ちゃんでさえ殺人鬼に育ててたのか?
何度も言うけど、
こんなくだらないことしている間に、
たくさんの勉強ができたのにね。
時間がもったいない。
それが悲しい。
朝鮮の人たちをこれだけ豊かにしなかった、チュチェ思想(主体思想)って一体何なんだろうね。
一握りのブルジョワジーが富や権力を握ることを阻止して、大多数のプロレタリアートに権力を取り戻そうっていうのがマルクス・レーニン主義だったと思うのだけど、最初はチュチェ思想もそこから始まったんでしょう?
でもどうしてこれほど国民を不幸せにするものに変容していったんでしょうね?
日本も江戸時代から明治維新にかけて、開国を迫る外国の軍事力と向き合う時に、たくさんの思想が入り乱れただろうと思う。
結局は、徹底した集団主義、富国強兵を目指して、そのための天皇崇拝を持ち込んで戦争に突っ込んでいった日本って、この北朝鮮と似たところがあると思うのだけれど、
日本ってあの時の戦争でもしも勝っていたら、いまでも天皇万歳ってやってたのかしら?
他国を侵略することを是としていたのかしら?
※あ、「侵略じゃない」って人もいたっけ。
まあ、もしもの話なんだけどさ。
日本の開国・近代化は、自分で言うのもなんだけど、
発展途上国にとっては、反面教師という面も含んでとても手本になると思うの。
あと、軍事政権から文治政権へと脱皮を遂げた韓国の近代化も。
お互いいろいろ間違いはあるけど、学ぶところは多いんじゃないのかしら。
優秀な指導者が現れない限り、北朝鮮みたいな国は変わりようがないのかな?
あたしは、そんなマキャベリズムには乗りたくないのだけれど・・・
あまり難しいことを考えると、頭痛がしてくるのでやめておくわ。
[その3へ 北朝鮮・素顔の人々]
監督:アンジェイ・フィデック、稲川和男、朴炳陽
出演者:佐藤慶
収録時間:100分
レンタル開始日:2016-04-20
Story謎に包まれた北朝鮮の実態を撮影したドキュメンタリーのパック。建国40周年パーティーに招かれたポーランドの国営放送局が金日成による独裁国家の実態を記録した『金日成のパレード』と、2000年代中頃の市民の姿を記録した『北朝鮮・素顔の人々』の2本を収録。 (詳細はこちら)