時代劇なのにわかりやすい脚本
わたし、時代劇はもういつも混乱してついていけないタイプ。
だれがだれなのか、どの派閥なのか、え?いつの話だっけ?ってかんじで、気がつけば映画は終わっている・・・。
だれがだれなのか、どの派閥なのか、え?いつの話だっけ?ってかんじで、気がつけば映画は終わっている・・・。
おばさんはいつも空しい・・・
すべての映画製作人にお願いしたい。
映画は短いんだから、時代劇のストーリーは簡潔にしてほしい!
おばさんという動物は脳のシナプスがぶつ切れなんだから、理解力も記憶力もないのよ!
時代設定を極力限定して、掘り下げるように作ってもらえたらうれしい。時代劇をもっともっと好きになれる。
どうぞよろしくお願いいたします。
あ、時代劇でもドラマは別。
ドラマは長ーく放送してくれるから、ついていけるので大丈夫。
どうぞよろしくお願いいたします。
あ、時代劇でもドラマは別。
ドラマは長ーく放送してくれるから、ついていけるので大丈夫。
この映画は、1777年7月28日に起きた正宗の暗殺を企てた反乱(丁酉逆変)が主題材。
同日の前1日を緊迫感をもって記録するように追いながら、正宗や彼を支える人たちのエピソードを織り込んでいく。
みなさんに楽しんでもらいたいから、たくさんは書きたくない。
でも、そもそもこの映画ネタバレしたからってどーなるって安っぽい映画じゃないのよね。
ばれてまずいネタなんてないのだ。
そんなことまったく気にせずに、この映画は楽しめる。
それは、脚本がしっかりしていて、役者のレベルが高いから。
余談ですが、もう一つ感じたことがある。
それは、たしかにこの映画ってCGを使って作った部分もあるるんだけど。なんだろう。
わたしはこの映画がとても超アナログ的機微のこもった、情緒ある作品に思えるの。
張芸謀監督が作ったCGバリバリのHeroやLovers の作品は、頭のてっぺんからつま先まで美術的美しさが先行したスライドショーを見ている感じがしたけど、この王の涙はCGを必要最小限にして人間の呼吸が聞こえてくるような作品だったように思う。
王の生の呼吸や悲しみが伝わってくるかんじ。
CGってありえない世界を見せてくれる技法としては確かにすばらしいし、わくわくの感動もある。
だけど、なぜだろう。
薬漬けになったアスリートが前人未踏の記録を出しても感動しないのと同じで、CGだらけの映画って、頭には残っても、心には残らない。
「あの部分っててどうやって作ったんだろうね」って、そればかり。
ストーリーが残らない。
きっとCGって映画作りの上で表現として楽なんじゃないかと思う(ごめんなさい。えらそーに。ばばーの戯言です)。まあ、楽というよりは、居心地が良すぎてついつい足を踏み入れちゃう場末のキャバレーみたいな。
とくに時代劇とCGという対局の要素同士がからみあうと、非日常の世界の爆発で、まさにアートフル。異端を追及する映画人としては、さぞかし魅力的な挑戦なのだろうと思う。とくに映像美にこだわって撮ってきた張芸謀監督みたいな方は、そっちに走っちゃうんだろうね。
昔の「古井戸」(老井)の感性のほうが訴えるものが強かったのに。
その意味では、王の涙のイ・ジェギュ監督はCGの誘惑とほどよい距離感をもってこの映画を作り上げたような気がして、とっても感心するんです。
CGというきれいなお姉さまの餌食にならずにね。
余談ですが、もう一つ感じたことがある。
それは、たしかにこの映画ってCGを使って作った部分もあるるんだけど。なんだろう。
わたしはこの映画がとても超アナログ的機微のこもった、情緒ある作品に思えるの。
張芸謀監督が作ったCGバリバリのHeroやLovers の作品は、頭のてっぺんからつま先まで美術的美しさが先行したスライドショーを見ている感じがしたけど、この王の涙はCGを必要最小限にして人間の呼吸が聞こえてくるような作品だったように思う。
王の生の呼吸や悲しみが伝わってくるかんじ。
CGってありえない世界を見せてくれる技法としては確かにすばらしいし、わくわくの感動もある。
だけど、なぜだろう。
薬漬けになったアスリートが前人未踏の記録を出しても感動しないのと同じで、CGだらけの映画って、頭には残っても、心には残らない。
「あの部分っててどうやって作ったんだろうね」って、そればかり。
ストーリーが残らない。
きっとCGって映画作りの上で表現として楽なんじゃないかと思う(ごめんなさい。えらそーに。ばばーの戯言です)。まあ、楽というよりは、居心地が良すぎてついつい足を踏み入れちゃう場末のキャバレーみたいな。
とくに時代劇とCGという対局の要素同士がからみあうと、非日常の世界の爆発で、まさにアートフル。異端を追及する映画人としては、さぞかし魅力的な挑戦なのだろうと思う。とくに映像美にこだわって撮ってきた張芸謀監督みたいな方は、そっちに走っちゃうんだろうね。
昔の「古井戸」(老井)の感性のほうが訴えるものが強かったのに。
その意味では、王の涙のイ・ジェギュ監督はCGの誘惑とほどよい距離感をもってこの映画を作り上げたような気がして、とっても感心するんです。
CGというきれいなお姉さまの餌食にならずにね。