あらすじ: 108階建ての超高層ビルで起きた火災。崩壊まであとわずか。人命救助にあたるビルの管理会社や消防隊の戦う姿を追った。
うわ~!
ぜんぜん期待してなかったから、
逆によかった~!
めっちゃてんこもりで楽しかった~!
あと、映画を見はじめて、ぎゃっ!ってびっくりしたんだけど、
ものすごい有名俳優ばかりじゃんか。このキャストはなに?
いいの? こんな贅沢して?
ソル・ギョング、ソン・イェジン、キム・サンギョンにアン・ソンギだー???
まだまだいるぞ~。
こ~んな超有名人ばかり使って、逆に個性がぶつかり過ぎて自滅しない~???
でも、心配は杞憂に終わる。
それぞれがうま~くそれぞれの役柄以上のことはせず、
でしゃばらず、相手を生かした感じの演技。
ストーリーも過度に一人の俳優を追いかけず、
タワー自体が真の主役として、ある意味、加害者として被害者として、そこに終始描かれていた。
きっと監督(キム・ジフン)がすごいんだろうな。
で、内容もぶっ飛ぶぐらいおもしろかった。
タワーの出火は、盛大なパーティでの余計な演出からくる人災が原因。
たしかに、逃げ惑う人たちには、高慢ちきな金持ちや政治家もいるんだけど、息子の学費のために掃除婦として働く貧しいお母さんや、
一般庶民の妊婦さん、調理場で働く料理人たちもいる。
みんなが家族のために、ささやかに働く人たちだ。
そういった人たちを一人一人心をこめて救出していく消防士の行動がなんともすばらしいのだ。
映画の中では火責め水責め、そりゃもうやりたい放題に出てくるんだけど、
この火や水はいっさいCGを使ってないんだそうです。
メイキングで、ソン・イエジンさんが明かしてたけど、
火は一つ一つちゃんと爆発させたそうで、その都度有毒ガスがものすごい出て、頭が痛くなったとソル・ギョングさんも言ってました。
これって、すごくない???
やばくない???
見てくれたらわかるんだけど、
そりゃー、もうー、半端ないぐらい火が爆発するし、燃え盛るし、
大水に流されるし、もうこれなんなのよ~~~~~? 江戸時代の拷問~???って何度も絶叫させていただきましたわあたくし。
見どころは、いろいろあるけど、
なんといっても宙づりのゴンドラと渡り廊下のシーン。
ぜったいに見てほしい。
ゴンドラは、ほんとうに見ている自分の足が震えて立てなかったほど。
最後は、助かる人は助かるんだけど、
よくある、助かった人が日常の生活に戻って、
ベッドで「ハニー、おはよー」みたいな甘いカットは一切なし。
崩壊したタワーが不気味にもくもくと煙を上げているのを
たんたんと空撮して終わり。
(この崩壊のシーン、9・11のツインタワーの崩壊シーンに激似!)
いろいろ賛否あるだろうけど、
娯楽映画としては、悪くないね、この終わり方。
あたしは好き。
ユニさん演じるソン・イエジンとキム・サンギョン演じるチーフが
エレベーターの場面で別れ別れになる場面は、
もう涙腺崩壊。あたしが救助必要!どうしてくれるのよ?の世界でした。
ソル・ギョングも最後圧巻だったし。
それ以外にもてんこもりの作品。
パニック映画、娯楽映画としては最高の域。
人呼んで手持ち無沙汰な時は、これを見せたらぜったい喜ぶ!
韓国映画、さいこー!ちゅ。
ソル・ギョング
ソン・イェジン
キムサンギョン
アン・ソンギ